現預金の監査手続きのつづきになります。

簡単といわれる現預金の監査手続きの注意点の2つ目です。定期預金がある場合に、担保に入っていないかどうかについて確認をする必要があります。一般に通帳の実査時に、帳簿上で定期預金口座があるはずなのに、通帳がない場合は、借入の担保などになっている可能性があります。

この場合、財務諸表の注記に担保に提供している資産として記載をする必要があります。ちなみに、前回書いたキャッシュ・フロー計算書の現金及び現金同等物についても、貸借対照表上の現預金とキャッシュ・フロー計算書上の現金及び現金同等物として記載する必要があります。これらの注記項目までしっかり意識して監査調書を作成するといい調書になりますね!

珍しい預金科目については、本当に現預金としての計上で良いかどうかの検証が必要になります。例えば、先日付小切手は、通常の小切手が現預金として計上されるのに対し、受取手形となります。他にもトリガー条項付の預金等色々なものがあったりします。特殊な預金については、現預金としての計上で良いかどうかの判断が必要になる場合があります。

ところで、一般に貸借対照表科目に直接的に紐づく損益計算書科目は、貸借対照表科目の担当者が主担当として監査を行うことになります。現預金の担当者は、受取利息勘定も主担当として見ることになるのですが、近年の低金利時代においては、受取利息勘定は、非常に少額になります。億単位の定期預金があったとしても通常は、重要性の基準値以下となります。

そのため、分析的実証手続きや証憑突合は、効率性の観点から実施しないのが一般的です。残念ながら、ここでどうしても受取利息について分析的実証手続きや証憑突合をやりたくなる人は、非常にセンスがなく、リスクアプローチという監査の原則を忘れている人になります。

じつは、結構リスクアプローチに則った監査ができずに、焼畑的にバタバタと全体をバウチングする人って多いんですよね。。。監査は効果的かつ効率的に行いましょう!!

つづく

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